「……大丈夫? さっき、ちゃんと前を見て歩かないと危ないって言おうとしたんだけど……」
「…………」
急に湧人と体が密着する。
何故だか胸がドクン! となった。
「……美空?」
「……あ、」
「どうかした?」
「ううん、 なんでもない」
ハッとなり、あたしは首を横に振る。
「……さ、 行こ?」
「うん」
また、一緒に歩き出した。
「ねえ、 さっきの話だけど」
「……なんだっけ?」
「オレの表情があんまりなくなったってやつ。 それ、たぶんもう解消できるかも」
「……え?」
「ううん、必ず解消する。 美空がそばにいてくれたら……」
「……え、 ……あ、 ……うん?」
よく分からないまま答えるあたしに湧人は少し微笑んだ。


