SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

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——放課後……


約束した通り、あたしと湧人は帰り道を一緒に歩いていた。


「30分くらい歩くけど平気? オレはいつも好きで歩いてるからいいけど……やっぱり迎えの車呼ぼうか?」


「平気。 あたしも歩くの好きだから」


「ああ、そういえば美空、昔からよく歩いてたよね」


さりげなく、さっきから湧人が歩幅を合わせてくれている。

あたしは時々、隣にいる湧人を見上げながら、前にもよくこうやって一緒に歩いていた事を思い出していた。


「……昔、 か……」


「……ん?」


「もう昔、なんだよね。 あたしにはまだそれが不思議っていうか……」


「……不思議?」


「だって、起きたら五年が経ってたんだ。 あたしには今が急に五年後の未来で……あたしは何も変わってないのに、周りはみんな変わってて……いまだにいろいろ戸惑ってる」


「……そっか」


「今だって、けっこう湧人に戸惑ってる」


「……? オレ?」