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「「……ハアッ、ハアッ、」」
湧人が連れてきた場所は“立ち入り禁止”の看板が置かれた東校舎の屋上だった。
「……っ、美空っ!」
振り向きざま、湧人はすぐにあたしと目を合わせる。
「……ウソだろっ、本当に美空……?」
さっきと同じ張り詰めた表情。
銀の瞳を細かに揺らし、湧人はあたしに聞いてくる。
「うん、そうだ。あたしは美空だ」
「……本当に……?」
いまだ信じられないといった様子……
……ああ、
あたしはそうかと思い出して、つけていたウィッグとコンタクトを外す……
「うん。 あたしは本当に天使美空だ」
本来の自分の姿を湧人に晒した。
「……っ、 ……美空っ……」
束の間、息をのみこんで湧人があたしを抱きしめる。
「……美空っ、 ……美空っ、」
少しの震えと涙声。
存在を確かめるように手が強弱をつけ、あたしの頭や肩や腕、背中の辺りをさすってる……
「……美空っ……」
そうして、しばらく抱きしめた後、
「……でも、 だったら何で……」
ふと離れ、湧人は急に苦痛に歪んだ顔をした。
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「「……ハアッ、ハアッ、」」
湧人が連れてきた場所は“立ち入り禁止”の看板が置かれた東校舎の屋上だった。
「……っ、美空っ!」
振り向きざま、湧人はすぐにあたしと目を合わせる。
「……ウソだろっ、本当に美空……?」
さっきと同じ張り詰めた表情。
銀の瞳を細かに揺らし、湧人はあたしに聞いてくる。
「うん、そうだ。あたしは美空だ」
「……本当に……?」
いまだ信じられないといった様子……
……ああ、
あたしはそうかと思い出して、つけていたウィッグとコンタクトを外す……
「うん。 あたしは本当に天使美空だ」
本来の自分の姿を湧人に晒した。
「……っ、 ……美空っ……」
束の間、息をのみこんで湧人があたしを抱きしめる。
「……美空っ、 ……美空っ、」
少しの震えと涙声。
存在を確かめるように手が強弱をつけ、あたしの頭や肩や腕、背中の辺りをさすってる……
「……美空っ……」
そうして、しばらく抱きしめた後、
「……でも、 だったら何で……」
ふと離れ、湧人は急に苦痛に歪んだ顔をした。


