唖然とするグリム。

ちょうどそこへ風紀委員がやってくる。


「天使さん、バッグを見せて」


「ない。 たった今からなくなった」


「……は?」


「だから……えっと、 さっき、 どっかのゴミ箱に捨ててきた」


「……はあっ⁉︎」


もう大丈夫だと思ったのに、何故かあたしは怒られた。


その後もあたしは散々だった……


風紀委員の女の子にしつこく説教されたあたしは要注意人物としてしばらく監視される事になってしまった。


そして休み時間、落としたバッグを拾いに行くと、枝葉が折れたとかで庭師のおじさんに説教され、先生にもなんか怒られた。


教室の開いていた窓からカラスが入ってきて突っつかれ、例の王子の生徒会長にはまたしつこく絡まれた。


そして今は、秘密研究の研究部員と名乗る謎の生徒たちにさんざん追いかけ回されているのだ。



「「「ボクたちは分かっている! キミが宇宙連合の指導者だって! ああ! ボクらのインカール!!」」」


「知らない! もうついて来ないで!」


「「「ボクらはキミのしもべのレプタリアン!!」」」


「……もう!」