「……ゆう、と……?」
「……美空っ……ごめん! オレ本当に……」
「……どう、したの……?」
「ごめん! オレが悪かった! ……美空……」
湧人は何故か謝ってくる。
「……湧人……?」
「……オレ、美空の事なにも分かってなかったんだ……」
「……えっと……」
よく分からないけど、今この状況が苦しい。
ベンチを挟んで抱きしめられているから体がサバ折り状態になっている。
「……ごめん……ちゃんと話、聞いてあげられなくて……」
「…………」
……苦しい……
「……ごめん、美空を追い詰めて……話そうと思ったんだ……でも、遅くて……」
「…………」
……苦しい……
「……ごめん……でも、黙って出て行く事ないだろ……オレ、もう会えないかと……思って……」
「…………」
……ああ、 苦しい……
「……どこ、行ってたの……オレ、ずっと心配してて……」
「……う、ん……あのさ、 湧人…… 取りあえず……」
「……なに?」
「……離してくれない?」
束の間、流れる沈黙……
そして、
「だめ! 絶対離さない!」
湧人はますます力をこめた。


