「……え? なに?」 「いえ、なにも……」 「それよりミクう〜? なにも大マジメに学校行く事ナイんだからな〜?」 「……うん?」 「学校なんてテキトーにしてろ! 行きてえ時に行きゃあいいし、帰りたくなったら帰っちまえ!」 「……え? いいの?」 「オウ! なんならずう〜っと行かなくたって……」 「黒木さんっ!」 そこへあたしのスマホに着信が入る。 「……あ、社長」 三日ぶりに夜の仕事が舞い込んだ。