SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

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——次の日。


“……サワサワ……”


まだ夜が明けたばかりの静かな朝の時間帯。

あたしは庭のハンカチの木を見上げていた。

たくさんの緑の葉っぱで覆われたハンカチの木は、昨日の雨の雫が朝日によって照らされて、キラキラとまぶしいくらいに輝いている。


「…………」


あたしはそっと目を閉じた。

頭の半分では“湧人のために何が出来るのか”という問いがいまだにぐるぐる回ってる。

そしてもう半分の頭には……

懐かしい五年前の思い出が色鮮やかに溢れていた。


……なんでだろう……


あの頃の方が湧人となんでも話せていたような気がする。


何かが変わった?


……うん。 あたしが変わった。


……あたしの、 気持ちが……



「……ハァ、」


自分の想いを自覚した途端、湧人に話しかけにくくもなった。

昨日あの後、少し部屋から出たんだけど、その時に湧人とバッタリ鉢合わせた。

でも、何も言葉が出てこなくて……

あたしは無言で横を通り過ぎた。

湧人も黙って歩いていった。