SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

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「まあ! 濡れてるじゃないですか!」


衣子があたしを出迎える。


「昨晩はあんな雨の中でもアルバイトだったのですか⁉︎ お待ち下さい、今タオルを!」


慌ててバタバタと走っていく。


「…………」


家に帰ったのは次の日の朝だった。

昨日はあれからすぐに豪雨になり、今も弱い雨が降っている。


別にアルバイトだった訳じゃないし、どしゃぶりだったのも関係ない……

あたしは一人でいろいろ考えたかったのだ。

だから昨日は一晩中、街を彷徨い歩いていた。


……あ、


廊下の奥に人影……

湧人が斜めを向いて立っている。

気付いてないのか、あたしの方には目を向けない……


「…………」


いつもなら躊躇なく声をかける所なのに、今はそれが出来なかった。

そのうちに衣子が戻ってくる。

湧人は自分の部屋に入っていった。