「なんで? なんでそんなにダメになったの?」
「…………」
「ねえ!」
「……ハァ。 知ってるだろう、お前だって……」
「……え?」
「俺は誰もが認める天才だった。その俺が……この間の実力テストで三位だったなんて……。 もう俺の人生は終わったんだよ……」
遠くに視線を投げながら生徒会長はそう言った。
「……実力テスト……」
実力テストってあれか、変な約束させられたこの間の……
「三位でも十分すごいじゃないか。なんでそれでダメになるの? たかが一回のテストで」
「俺にとっては重大な事だ。アレのせいで俺はみんなの信用を失った。 父や母はこれ以上ないぐらいにガッカリしたと……使用人や飼っている犬にまでそんな事を……」
「言われたの?」
「いや、直接は言わないがそう思っているに違いない。 今までチヤホヤしていた教師たちもとんだ期待外れの落ちこぼれだと……」
「言われたの?」
「いや、心の中ではそう思っているに違いないんだ。 俺の取り巻きやクラスの連中、学校中の皆も俺もバカにして……黒崎蓮はもう終わりだ、いい気味だと……」
「言われたの?」
「いや、そう思っているに違いないんだ! 俺は終わりだ! もうどうなろうと知るものか! 煮るなり焼くなり好きにやってくれ!」
「……?」
よく分からない言動……
えっと、要するに、あの実力テストで一番になれなかったから、こいつは自信を失っているのか……


