「……ちょっ……ひかれたってっ……!」
「たいした事ない。 骨はちゃんとくっついてるし、切断してる訳じゃない」
「……っ、」
「それより、あたしどうしても——」
「たいした事あるだろっ! こんなに血が! 顔だってひどいアザでっ……」
「……?」
「とにかくっ……早く手当てしないとっ……」
「湧人、 落ちついて」
「……っ、」
……えっと、 だから……
飛んでしまった話の内容を再びあたしは思い出す。
「……あたし分からなくて。 だからこうやって聞きにきたんだ」
前にいるのぞみをまっすぐ見て言った。
「のぞみに聞きたい。 のぞみはどうしてネンザしてないのにネンザしてるって言うの?」
「……えっ⁉︎」
「足、 本当は何でもない。 湧人にぶつかったのだってワザとで……」
「……なっ、 なに言ってるの! そんな訳ないでしょ!」
「そんな訳なくもなくて違ってる! だってあたしには分かるんだ! さっき学校で視えたから!」
「……は⁉︎ なに言ってるの⁉︎」
「ネンザは違う! ちゃんと普通に歩けるはず!」
「……っ、 私がウソついてるっていうの!」
「だって本当にウソじゃないか!」
「ひどい! よくもそんな!」


