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——学校。


「……で、美空は王子の事、どう思ってるの?」


休み時間、グリムがあたしに聞いてくる。


「どうって?」


「だっていつの間にか、ちゃっかり一緒に住んでるし。 はたから見れば一気に距離が縮んだなぁって……ねぇ佑影?」


「……っ、 オレに話を振るな!」


机に伏せていた佑影が機嫌悪そうに顔を上げた。


「だって火事で仕方なかったし。 湧人の家、部屋が余ってて広いんだ」


「だからって一緒に住むって……ねぇ?」


「いちいちオレを見るな!」


「……う〜ん? でも、五年前もちょっとだけ一緒に暮らしてたし……」


「五年前とは全然違うよ! 王子も大人になったんだし、それに……」


「……?」


「美空、王子の気持ち知ってるでしょ? きちんと告白だってされてるんだし、好きだって」


「……す、き……」


「美空はどうなの? 王子のこと好き? 一緒に住んで特別な気持ちになったりしない?」


ぐいっとグリムが顔を近づけた。