SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を



「……噂の転校生……」


「……え?」


「お前のことはもうとっくに耳に入っている。芸能人……まるで女優みたいなやつがここへ転校してきたってな。そしてその彼氏の方もなかなかのイケメンだと……」


「……?」


「オレはてっきり、彼氏よりオレに興味があるんだと……。 この類まれな容姿に他の女子同様、一目惚れでもしたんだろうと思っていた。 ……だが、 ……フッ、お前は予想を裏切ってくれる……」


「……?」


「だが、だからこそお前に興味が湧いた。好きじゃなければ力ずくでもオレを好きにさせてやる……」


そう言うと男はますます顔を近付けてきた。


「……?」


鼻と鼻がぶつかりそうになり、男は顔を傾けて……


「——おいッ!」


突然の声があたしたちを引き離した。


「……っ⁉︎」


慌てて後ろを振り向く男、

視界が開かれ、あたしの目に見慣れた顔が飛び込んでくる。


「……ゆうかげ……」


それは不機嫌オーラを漂わせた佑影だった。

佑影は敵意の目で男を睨みつけている。


「……っ⁉︎ 誰だっ、……いつの間にっ、」
「うるせえよ」


佑影が言葉を遮った。


「キサマ、ふざけた真似をしてんなよ……よりにもよってオレの女に……」


「……オレの女? まさかっ、」


「コイツはオレの女だッ! 今度こんな真似をしてみろッ! お前のそのツラぶっ潰すぞッ!」


荒々しく言い放ち、佑影があたしを生徒会室から連れ出した。