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——学校。


「ほら〜! 早く早く〜!」


グリムに連れられあたしは歩く。


「……グリム、 やっぱりあたしは……」


少しだけ楽しげなグリムとは反対にあたしの足取りはかなり重い。

こんなにも足も気分も重いのは、今日が学年合同実力テストの結果発表の日だからだ。


……はあ〜、


そもそもテストなんて受けてないし。

あの日、凌駕と別れた後、しるしに呼ばれ、あたしは学校を休んでいた。

という事は、1位は絶対あの生徒会長で、今日からまたあたしが面倒な事になるのは目に見えている……


「もしかしたらもしかするかもよ〜? だって私も佑影も、結構本気で頑張ったんだから!」


その言葉にうつむいていた頭が持ち上がる。


「……え?」


「だってほっとける訳ないでしょ〜? 美空があんなに困ってたのに」


「……グリム……」


「だからほら、早く行こ? 佑影なんて特に頑張ったんだよ? ちょ〜っと……いや、だいぶ能力使ったかもだけど……でもあいつ、本当に1位取ってるかも!」


「……へえ〜」


急に足が軽くなる。

もしかしたらという期待を胸に、結果が貼り出されている講堂前にたどり着く。

すでに妙な盛り上がりをみせる人だかりをかき分け、テストの結果を確認すると——