「……っ、 ちょっ……大丈夫⁉︎」
女が慌てて寄ってくる。
「やっぱりあなた黒パーカーじゃないじゃない! どうしてそんなウソを!」
「ウソじゃない。 お姉さんが傷付いてるのに、これ以上傷を付けたくなかっただけだ」
「……なにそれ……」
「もう一度言う、ウソじゃない。 あたしが本物の黒パーカーだ」
「……本当なの? じゃあ、あなたが凌駕の……」
「……凌駕?」
すると、
——ガラガラアアッ……!!
突如上から鉄の仕切りが下りてきた。
分厚い板が4枚、あたしとお姉さんを取り囲む。
「……!」
「なにこれ!」
一ヶ所だけ小さな排気口が開けられた空間。
向こう側からさっきの男たちの笑い声が聞こえてくる……
「まだ稼働したな、昔使ってた隔離室」
「ザマあ!」
「そのまま死ねや!」
ほどなくして男の気配はなくなった。
「……くっ、 閉じ込められた!」
ドン! とお姉さんが壁を叩く……
「…………」
こんな壁、あたしにはどうって事ないんだけど……
でも、 まあ、
「ねえ、 さっきの、 話の続き聞かせて?」
あたしは、まずはゆっくり話を聞くことにした。


