“……ガチャァァンッ! ”
「ジャマだボケえっ!」
しばらくすると、怒鳴り声があたしの意識をそこに向けた。
見ると、募金箱を抱えた女の人が男に転ばされ、何やら文句を言われてる。
「何をなさるんですか!」
すぐさま近くでビラを配っていたお婆ちゃんが二人の間に割って入った。
「うるせえ! ボーッと突っ立ってんのが悪いんだろーがッ!」
「ボランティアで頑張っている方にそんな態度! ひどいじゃありませんか!」
「何がボランティアだこの偽善者! オイ! クソババア! 偽善者のクズ!」
ドン! と今度はお婆ちゃんが突き飛ばされた。
そのまま男は蹴ろうとする……
「やめて!」
あたしはすぐに止めに入った。
「偽善者って、何もやらないよりは、ずっといいと思うけど!」
言いながら男の手首をひねり上げる……
「……いででっ……!」
男はそのあと、駆けつけた警察官にすぐに連行されていった。


