「……だが、オレも日々勉強中でな。 経験不足からどうも物事のさじ加減が分からねぇ」


「……うん?」


「少し前の、オレがお前の彼氏という設定で動いていた時だ。 任務ならそうするのが当然と、かなりお前を制限していた。 あの時は悪かったな……」


「……いいよ、 そんな事……」


「……それと……」


急に佑影が口ごもる。

気まずそうに、くるりとあたしに背を向けた。


「緊急事態だったんだ。 だから、許せ……」


「……え?」


「……悪かったな、さっき。 お前を裸にして……胸を触って……」


「……? 別になにも悪くない。 それに、あたしも前に佑影のハダカ、見た事あるし」


「……っ、」


「あの時は本当にびっくりした。 見慣れてないし、あんな風になってるなんて……」


「……やめろっ!」


佑影の怒った声が部屋に響く。

その後はポツリポツリと会話を交わし……

スイッチが切れたように、いつの間にか、あたしは深い眠りに落ちていた……