SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を



「はい。もう大丈夫だと思うよ」


しばらくして、少しあったかくなったスマホがあたしの手元に返される。


「助かった。 本当にありがとう湧人」


「ううん、 美空の役に立てて良かった」


最後にふっと微笑むと、湧人はじっとあたしを見つめた。


「……湧人? どうかした?」


「……ああ、 いや……本当に変わらないなって。昔からこんなだったよね。 美空の周り、次から次へといろんな事が起こってさ……」


「……あ〜、」


「その度にオレ、驚いたり焦ったり、ほんと毎日ハラハラして……」


「……ごめん」


「いや、別に責めてる訳じゃなくて……ただ、昔の感じが蘇ったっていうか……懐かしい気持ちと、オレ自身もっとしっかりしないとなって……」


「……? 湧人はちゃんとしっかりしてるよ?」


「ううん。 美空のこと、もっとしっかり見てないと……。 危なっかしくて、本当に目が離せない……」


そう言ってほんの少しだけ湧人は微笑む。


……あ、


また小さな湧人の幻影がふわふわ視界をさ迷った。