SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

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結局、荷物は受け取らなかった。

というか、湧人が自転車を持ち帰ってくれるよう宅配便の人と何か話をつけてくれて、それで受け取らなくて済んだのだ。

しかもそれだけじゃない……


「……よかった……」


あんなにぎゅうぎゅう詰めになっていた荷物が全部なくなって、今は部屋がスッキリしている。

湧人が業者さんを呼んで、荷物を全て引き取ってくれるよう何か手配をしてくれた。

なんでも、一定期間であれば返品が出来るらしく、お金も戻ってくるとの事……


「ありがとう湧人」


「ううん。 でも、心配だからもうちょっと待って……」


湧人があたしのスマホをいじっている。

また何か荷物が届かないようにと、いろいろやってくれていた。


「…………」


せっせと指を動かす湧人を、あたしはなんだか不思議な気分で見ている。

湧人がいるだけでこの部屋がいつもとは違う空気感に包まれていた……