「でも、考え方とか思いとか……人ってそれぞれ違うんだね」
「……え?」
「あたしはいいと思ってたけど、周りはそうは思ってない。 あたしと湧人が仲良くするの納得できないとか……そんなの知らなかったから、なるほどな〜って思ったんだ」
「それはっ、」
「……ていうか、やっぱりあたしには難しい。 分からないんだ、 感情の細かい所まではまだ……。 でも、」
「……ん?」
「湧人とは仲良くしたいから、 仲良くしててもいいかなぁ?」
立ち止まり、湧人を見上げてあたしは言った。
「……美空……」
少し驚いたような顔のあと、
「もちろん」
湧人はほんの少しだけあたしに微笑む。
……⁉︎
なんか強いムズッ……がきて、あたしはそのまま動きを止めた。
「……美空?」
「……え、 ……あ、」
「どうかした?」
「……ううん、 なんでもない」
あたしは首を横に振る。
「……でも、そういえば、あたしたちも幼馴染ってやつなの?」
ふとわいた疑問を口にしながら、またゆっくり歩き出した。
「ねえ、そもそも、幼馴染ってなに?」
「ああ、幼い時に親しくしていた間柄だって事だよ」
「う〜ん? あたしは幼くなかったけど」
「それでも……幼馴染だよ」


