SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「……そんなっ……それはやっぱり、 忘れられない人がいるから……?」


「ああ、そうだよ。 だから他に目がいかない。 オレは美空しか見えてない」


「……へ?」
「……橘? なんか話が矛盾して……」


「忘れられなかった……ずっと。 だから生きてたって分かった時は本当に驚いて、嬉しくて……」


「……⁉︎」
「……それって、 まさかっ……」


「手違いで死んだと聞かされてたんだ。 オレと美空は幼馴染で、 オレはガキの頃からずっと美空が好きだった」


「「「「「……っっ……」」」」」


途端にみんなの表情が固まる……


「美空、こっち」


その隙に湧人があたしを座席から立たせて自分の方に引き寄せた。


「もう二度とこんな事しないでくれる? 美空は何も悪くないし、オレが一方的に美空を好きなだけだから」


「「「「「……っっ……」」」」」


「それと、ファンクラブはもう解散して欲しい。オレのせいでまた美空に迷惑かけたくないから」


「「「「「……っっ……」」」」」


「行こう、美空」


湧人があたしの腕をひく。


「……ああ、 うん……」


「……橘くんっ、 あのっ……」

「諦めろのぞみ……どう見たって勝ち目ないよ……」


後ろの幼馴染、二人の声を聞きながら、あたしは湧人とお店を出た。