SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「「「……っ……」」」

「……っ、 ……橘⁉︎」
「……たち、 ばなくん……」


それはスマホを片手に息を乱した湧人だった。

湧人はこわばったような険しい表情を見せている。


「……湧人? どうしてここに?」


「……ちょうどこの通りを歩いてたんだ……」


息を整えながら湧人は話す。


「……それより何? よってたかって美空に……話があるならオレに言えばいいだろ」


眉を潜め、湧人はぐるりとみんなを見た。


「「「……っ……」」」

「……ごめん橘、 これは、 僕が……」
「……橘くん、 私やっぱり橘くんが……」


「聞いてたよ。 だからもう一度はっきりキミに言うけど……」


「……え?」


「オレはキミとは付き合えない。 例え美空がいなかったとしても、オレは断るつもりだった」


のぞみ、という少女に湧人はきっぱりそう言った。