「……⁉︎」
このあいだ湧人と一緒に屋上にいた女の子。
控えめで大人しそうな印象だったその少女が、今は別人のように目を吊り上げ、ものすごく怒った顔を見せている。
他にも三人、同じように女の子があたしを睨みつけていた。
「……おい、 のぞみっ……」
「だってやっぱり言わなきゃ気が済まないっ! 私どうしても許せないのっ! 急に割って入ってきて私から橘くんをっ……」
「……え?」
「あなたには彼氏いるじゃないっ! なのに橘くんとも仲良くしてっ!」
「……えっと、」
「のぞみはね、ずっと橘くんが好きだったの!」
「もう少しで付き合えるはずだったのに!」
「かわいそうに! アンタのせいでフラれたんだよ!」
他の三人も参加して、あたしは女たちに責められる。
「……分からない。 湧人は友達なのに、友達と仲良くしたらいけないの?」
「ちょっと呼び捨て⁉︎」
「ウチらにタメ口だし!」
「一年のくせにムカつく!」
「彼氏とだけ仲良くすればいいでしょ! 橘くんまで取らないで!」
「彼氏って佑影? それなら彼氏やめたけど?」
「……え⁉︎」
「……は⁉︎」
「別れたの⁉︎」
「最低! それですぐに橘くんに乗り替えるなんて!」
「……あ〜、 えっと……」
「もう! やめなよみんな!」
男がその場を制止した。


