中学になったら、まわりとだんだん喋れるぐらいになった。


とはならなかった。


恐神 さくら

私の名前が原因だった。

なかなか聞かない苗字だけど、そんな事はどうでもいい。

怖いと思われるのも不思議ではない。

そんな風に思えたならどんなに楽だったのだろうか。


「やべぇ。恐神だ。お、おい逃げるぞ、殺される。」

「せんせー、隣の恐神さんが怖すぎて授業になりませーん。」

こんなことを言われた時にはクラス大爆笑。


先生も笑ってた。


また、わたしの味方は居なかったのだ。