クラスメイトや友達にもそうだった。

『さくらちゃんってつまんないよね〜。』

『それ私も思ってた〜、うんとか頷くしかしないし。』

『あの子とお喋りしてもつまんないよね。』


私が廊下を通るたびにコソコソとわざとこちらに

聞こえるぐらいの声で話された。


上履きも何度も隠された。

教科書にも何度も落書きされた。


わたしが喋らないからストレス発散の的になっていたのだろう。

そんなことをされる度にどんどんとわたしの感情は

消えていった。


わたしの味方は誰も居なかった。