わたしの困惑などお構い無しに当然のごとく、式は進められる。 だいたい何故だ。 なぜわたしを選ぶのだか。 「全員、起立。」 危ない。 いつの間にか式が終わっていた。 列にくっついて歩いていたら急に腕を掴まれた。 「お前、何してんだよ。さっさと来い」 そんなことを言うと私の腕を掴んだままズンズン進んでいく。 痛い痛い。 あぁ、そうかわたしは壇上に集合しなければならなかったのか。 数分たってようやく気づく。