異能者達の宴~夢の競演特別編~

成程。

念動力によって私の魔術を強引に相殺したという訳ね。

厄介な能力だ。

ただでさえあの甲殻によって堅牢になっているというのに、更に念動力の障壁で攻撃を無力化するなんて。

攻めあぐねる私達を嘲笑うかのように。

「!」

異形者の念動力によって、雑木林を燻らせていた炎が大きく燃え上がった!

その炎が、まるで天を舞う龍のように私達に襲い掛かる!

「ふざけないで!」

私は咄嗟に魔術を行使した。

かざした右手から、吹雪というにはあまりにも強烈な、氷混じりの竜巻が発生する!

その竜巻は、異形者の操る炎をも圧倒し、かき消した。

『氷嵐』の魔術。

ただの炎なら、防ぐ手立てはいくらでもある。

「誰か、奴の障壁を何とか破ってくれ」

乙女が言った。

「障壁さえ破ってくれれば、あとは私と紅が突破口を開く」