異能者達の宴~夢の競演特別編~

「多分…それが…私に重傷を負わせた…追っ手の正体…」

私のたどたどしい説明を聞き、その場にいた全員が黙り込んだ。

…私は紅茶を一口飲んで喉を潤す。

「異形者か…覚醒者以外にも、そんなのまで作っていたとはな…機関め…」

哲平さんが、ギリ…と歯噛みした。

その拳も、硬く硬く握り締められている。

「そんな化け物がお前達を追ってきているって言うんだな」

修内太さんが私を見る。

私は小さく頷いた。

「…普段は…普通の人間の姿をしている…外見で見分けるのは…不可能」

「成程、追跡や潜入の任務にはうってつけの存在って訳ね」

メグさんが、何食わぬ顔をして紅茶を飲みながら言う。

でも、何となくわかる。

この人は素知らぬ顔をしていながら、その裏では緻密な計算をしているに違いない。

メグさんはそういう戦略家タイプだと、私は分析している。

「哲平ほどの強力な炎を操る…えと…なんだっけ」

「パイロキネシス…発火能力だ」

「そうそう、それそれ。そのパイロ何とかでも倒せないくらい、その異形者ってのは強いんだな?」

修内太さんが神妙な顔をした。

「…耐久力も…姿形も…ただの人間からは…かけ離れている…私達だけでは…逃げ延びるのがやっとだった…」