到着したエレベーターに乗り込むと、白衣を着た若い男性医師が一人乗っている。
その人に軽く会釈をして、1階ボタンが点灯していることを確認し、ふとその医師の名札に目をやった。
【藤野光貴】
──ん? 藤野?
もしかして……
「あの……藤野先生、ですか……?」
「ん? 僕ですか? はい、そうですよ」
「あの、私、星城高校二年の立花と言います。もしかすると藤野先生は、お兄様が星城高校の先生ではありませんか?」
私がそこまで言ったタイミングで、エレベーターは1階に到着した。
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