さてと。 電波を探さなくては──。 私は倉庫の壁まで移動しながら電波を探し始めた。 ゆっくりと移動しながら、携帯を持った手をゆっくりと上下させる。 数メートル移動したけど、どこも電波を拾うことは無い。 諦めるのはまだ早い、と自分に言い聞かせながら、ゆっくりと移動する。 お願い、電波を拾って……!! 倉庫の二辺分を移動し終え、絶望しそうになる気持ちを、なんとか抑える。 「まだあと二辺、残ってるから……大丈夫……」 自分にそう言い聞かせるように呟いて、再びゆっくりと移動した。