私にはもう一度会いたい人達がいる。 自分の気持ちを伝えたい人がいる。 まだ──まだ、諦められない。 ──まず私がやるべき事は。 この部屋が、どうなっているのかを知ること。 私は携帯電話をライトモードにして、ぐるりと辺りを照らしてみる。 見えるのは、いくつかの棚と、そこに無造作に置かれた壊れかかった物──歪んだ机や椅子、持ち手の折れた掃除用具など。 それらにたまった埃の厚さが、この倉庫には滅多に人が出入りしない事を物語っていた。 倉庫の広さや状態は、だいたい把握出来た。