先生がいてくれるなら①【完】


一通り屋台を見て回った私達は、この後開催される花火を見るために会場の河川敷へ移動した。



河川敷には既にたくさんの人が場所取りをしていて、あちこちにシートが敷かれている。


その隙間を縫うようにして、私達もなんとか二人が座れるぐらいの小さな場所を確保した。


「ちょっと待って」


先生は浴衣の懐から小さく折り畳まれたシートを出し、地面に敷く。


「ありがとうございます。さすが先生、準備が良いですね」

「それはどうも」


フッと微笑む先生の顔が綺麗で、私は思わず見惚れてしまう。