先生がいてくれるなら①【完】


緩く繋がる指先。


歩くたびに先生と私の指がお互いの指を撫でるようになって、くすぐったいような恥ずかしい感じがして落ち着かない。


横目でチラリと先生を盗み見ると先生は私の視線に気付いて、ちょっと困ったような表情で微笑んだ。


一度落ち着いた心臓が、またドキドキと大きな拍動になって、顔がじんわりと熱くなる。



しばらくそのまま無言で歩いた後、先生はふと私の足下を見て立ち止まった。


「……どうかしましたか?」

「濡れた足で乾いた砂浜を歩いたら、足が砂だらけになるだろうなーと思って」

「あぁ……確かに、そうですね」


濡れた足でそのままサンダルを履くと言う手もあるけど、お気に入りのサンダルだから出来れば海水で濡らしたくない気持ちもあった。