「いくら夕方近くだからって、真夏の海辺の日差しナメちゃダメだから! 孝哉、明莉ちゃんはあんたが今まで付き合ってきた百戦錬磨の女達とは違うんだからね!? ちゃんと気をつけてあげなきゃダメでしょ!」
ユキさんはブツブツ言いながら私の腕やら足やら、服から露出している肌という肌全てに丁寧に日焼け止めを塗ってくれた。
私もユキさんから日焼け止めを受け取って顔に塗る。
って、ちょっと待って下さいユキさん、いまとても気になる事を言った気がします!
しかし私に聞く間を与えず、ユキさんは私に帽子をかぶせて「よし、これで完璧!」と言って満足げに頷いた。



