「せっかくここまで来たんだし、晩飯も食ってくだろ?」 「そのつもり」 「おー。じゃあ久々に俺様が腕を振るいますかねぇ」 リョウさんは腕まくりをしてニヤリと笑う。 「まだ時間あるから、二人でちょっと散歩でもして来いよ。1階にユキもいるし、声かけてやって」 「分かりました。じゃ、リョウさんも仕事して下さいよ」 「うっせぇ、お前が来なきゃちゃんとやってたわ」 「どうだか。立花、行こう」 「あ、はい。い、行ってきますっ」 私がリョウさんに挨拶をすると、リョウさんは手をヒラヒラと振った。