「ね、どんな人なの? 前に聞いた時はすごいイケメンって言ってたでしょ?」 「うん、なかなかのイケメンで、めちゃくちゃ頭良いんだよね」 「高スペックですねぇ。そもそもなんでそんな人と知り合ったわけ? そこが一番知りたい!」 私は食べ終わったお弁当箱を片付けながら、教室で話す事のリスクの高さについて考えていた。 誰もいない場所で話す方がいい。 「ね、美夜ちゃん、ちょっと屋上行かない?」 「いいよ~。屋上は内緒話にはうってつけだもんね~?」 ニヤリと笑う美夜ちゃん。