「あははは! お前、ほんとからかい甲斐あるわ」 「──は!?」 「もういいよ。俺普段食べないから、もうさっきのでお腹いっぱい。あとはお前が自分で食べろ」 先生は笑いながらてをヒラヒラと振って、また椅子を転がして自分の机へと戻って行った。 「あ、そうだ」 先生が顔だけをこちらに向ける。 その時にふわりと前髪が揺れて、先生の綺麗な瞳がチラリと見えた。 ドキンっ── 私の心臓が、また激しく動き始める。