………。
待って。先生がいるって、忘れてたって言うか……なぜか、もういないものだと思い込んでた!
先生が選んだ服を試着してそれを先生に見られたと言う事実をいまやっと認識した私は、急に恥ずかしくなって顔がカーッと熱くなった。
「あ、あの、せん、せ……」
うわ。きっと私、耳まで完全に真っ赤だ!
どうしよう、心臓が、心臓が痛い……!
「──ん。似合うね。じゃ、次」
え?
いま、似合う、って言いました???
「は~い、じゃあ、また着替えたら出て来て下さいね~」
さっきより更にテンションが高くなったお姉さんに試着室に押し込まれ、私はまたもそもそと着替えた。



