「今年も女子は勧誘出来なかったか……」 先生がまた小声でポツリと口にする。 「私の力不足で……」と私が答えると、フッと笑う声が聞こえた。 「まぁ、数研のマスコットみたいで、いいんじゃない?」 「は? どう見積もってもただの雑用係ですけど?」 「んじゃ、ちょっと雑用やってもらおうかな」 先生は背中を壁から離すと、手招きして小声で「おいで」と言って準備室へ歩き出した。 私は談笑しているみんなをチラッと見て、でも誰も私の事を気にとめていない様子だったので、先生の後について部室を出た。