「大丈夫だよ。暑くて疲れただけ 」


「たしかに暑いよね。結愛、水分とりな 」


暑いからさっさと歩きたいはずなのに、
私のペースに合わせてくれる香帆。

申しわけないけど無理はしないって蓮とも約束したから立ち止まって、水筒を出して水を飲んだ。


「…ごめんね 」


「気にしないで、私も疲れているから
結愛、見たいものあるからこのバック貸して」


私に気を使わせないように声をかけてくれる上に

理由をつけてさりげなく荷物を持ってくれた。


だって私からバックをとって中何も見ないで歩き始めるんだもん。


「香帆、ありがとう 」


笑顔で香帆にお礼を言ってから、二人で並んで歩いた。