結愛お願いだから無事でいて…

スマホが無ければ何かあっても助けを呼ぶことさえもできないから、

心配で心配で家にも帰れず、今度は車が多い大通りの方にいく。


ここ、車が多くて空気悪いな…

こんなところで、
万が一結愛が発作を起こしたら、命に関わる。

だから、まさかこの近くにはいないと思って、引き返そうとしたその時。


すぐ目の前の橋の下の方から、
車の音とは明らかに違う不自然な咳の音が聞こえた。


もしかして、結愛がいるんじゃないか…

そんな全身にひ汗が伝わるほどの嫌な予感がした。

ここでさえ空気が悪いのに
風通しの悪い橋の下に結愛がいたら大変なことだ。

的中しないことを祈りながらも、下に降りる階段を探し全力で走った。