「冗談。でも、これ以上体調悪くしたら、
本当にやるよ 」


「やったら嫌いになる… 」


「治療の話だと本当嫌そうな顔するね。可愛い 」


反らしたはずなのに、蓮の顔が目の前にきて

おまけにほっぺたをツンツンされてしまった。


これだと怒った顔なんてつくっても、
すぐに頬が緩んできてしまうよ。


「結愛に嫌われることしたくないから
悪化しないように寝ようか 」


「…うん 」


横に抱かれて、寝室のベットまで連れていかれた。

蓮の体にピッタリくっつくくらいまで
引きよれられる。

そんな距離の中、顔に大きな手のひらが触れた


「結愛、大丈夫。眠れそう?」


「蓮がいるから平気 」



喘息の後って眠るのが怖いけど、

蓮の呼吸の音が聞こえるだけで、リラックスできて

守ってもらえている、そんな気がするよ…



「おやすみ… 」


心地よくて、安心する中、眠りに落ちた。