「蓮先生、すぐ来るって。
だから、椅子に座って待ってて

これからここでプレゼンテーション始めるけど、
気にしないで寝てていいから 」


腕を引っぱられて、講義室の椅子まで戻され座らされる


朝、怒られし逃げたから気まずいよ…

それでも、来てくれるなんて蓮の優しさが伝わるけど
怖い。


そう思っているうちに、プレゼンテーションが始まる。


大学院の研究内容のことだから、
難しくてさっぱりだったけど、眠れないから
スクリーンを眺めている。


あんなに難しいのに、スラスラ話していてすごいなぁ…なんて思いながら、聞いていると講義室のドアがそっと開けられる。


蓮が来てくれて、
私の姿を見ると速足で近づいてくる。