「蓮先生、すぐ来るって。
だから、椅子に座って待ってて
これからここでプレゼンテーション始めるけど、
気にしないで寝てていいから 」
腕を引っぱられて、講義室の椅子まで戻され座らされる
朝、怒られし逃げたから気まずいよ…
それでも、来てくれるなんて蓮の優しさが伝わるけど
怖い。
そう思っているうちに、プレゼンテーションが始まる。
大学院の研究内容のことだから、
難しくてさっぱりだったけど、眠れないから
スクリーンを眺めている。
あんなに難しいのに、スラスラ話していてすごいなぁ…なんて思いながら、聞いていると講義室のドアがそっと開けられる。
蓮が来てくれて、
私の姿を見ると速足で近づいてくる。


![お医者さんとの恋[短編]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/1110524/xpcqjh5tdr-thumb.jpg)