「結愛ちゃん、具合悪いよね?
医務室まで送っていくよ 」


「一人で行けるので大丈夫です…」


高校生のときに喘息の発作起こして、

持病のことも知られているから、
心配してくれているみたい。


でも、医務室なんていきたくない上、
私も次の講義あるし、

健人さんも発表の準備あるから断って、
フラつく足を前に進める。


「ダメ、一人にしたら絶対行かないでしょ
医務室が嫌なら蓮先生に電話するから 」


美月が話したからなのか、
次にする行動が全部バレてる。


それになんで蓮先生の連絡先知っているのよ

疑問を感じて、健人さんの顔を見てみると…


「実習でお世話になって、
その時電話番号教えてもらったから
結愛ちゃんのことも全部聞いているし、放っておけないよ 」


蓮の知り合いだったなんて………


これは逃げるしかないかな?
なんて思っていると、健人さんに腕を掴まれてしまった。


そして、もう片方の手で、蓮に電話している………