季節はずれのサンタさん



紳士は感心するように言いました。

「あの歳でちゃんとお礼を言えて…本当に賢い子だ」

おじいさんは、紳士の一歩後で立ち止まりました。

そして両手を前に差し出します。

「刑事さん…ありがとうございました」

そう言って、深々と頭を下げました。

「手錠はいい…さあ、行こうか」

刑事はおじいさんの背中を左手で押して

二人は再び歩きはじめました。