キミの視線をひとりじめ。






気付いたときにはすでに遅し。





背後からまわってきた腕が私の首にまわって全身を包み込むように抱きしめる。



よく知ってる、優しくて甘い匂い。




ずっと待ってた、大好きな彼だ。
昔からずっと隣にいた幼なじみであり彼氏でもある。




彼が、私の顔を覗き込み視線が合う。



見慣れた、顔。

端正な、整った顔がふんわりと微笑む。




窓から見ていたどこかの彼氏よりも、うんとかっこよくて…さっきよりもドキドキする。



「誰のこと見てたの?ちゃんと待っててって言ったよね?」



腕の力を少しだけ強めてムッとした表情で訴える。



「待ってたよ…?外見てただけだもん」



負けじとそう返せば、彼はあまり嬉しくなさそうに目を細める。




彼が、そんな顔をする理由なんて思いつかなくて少し戸惑ってしまう自分。



そんな彼をジッと見つめる。すると。