キミの視線をひとりじめ。






やっと、長い梅雨が明けた。




いつのまにか朝がくると蝉の声が響き、夏の訪れを感じるようになった。




外に出れば、歩いているだけでも肌にじんわりと汗が出てシャツが張り付いて違和感を覚える。




それなのに、最近の若い男女は暑いことなんて忘れて腕を絡ませて歩いている。



見ているだけで暑苦しくなって、思わずソレから目を逸らした。




放課後の、教室。



クーラーのかかった涼しい部屋にひとり。




窓越しからそんな彼らを少しだけ羨ましく思った。