「なんでもクソもないっつの!」
半ばヤケクソ気味に机をバン!と叩く朋美さん。大きい音と声にビクリと肩が震えた。
「会うたびにヤるバカと付き合えるかって話しよ!」
「っ、」
矢継ぎ早に放たれた言葉に、飲み込もうとしていたビールを危うく吹き出すところだった。
「うわー!性欲オバケってやつですか?それはきっついなぁ〜」
「でしょ!?マジでありえないわよね」
“そんなことで?”と思っているのはどうやら俺だけらしい。互いにうんうんと頷き合っている萩野ちゃんと朋美さんを見てはポカンと口を開けるしか出来ない。
…待って。
俺、みぃと会うたび、ほぼほぼ“そういう事”してんだけど…?
「それに加えて絶対一回じゃ終わんないの!二回もヤんの!多いときなんて三回よ!?」
「えっ!!やばすぎません?」
…待って待って。
一回とか足んなくね?え、二回ってやばいの?俺なんか多いときだと、…よん……
…え、これってやばいの??
「ほんとさぁ、アレって男の独り善がりでしかないよね」
「激しく同感です〜!ていうか女の方が体力ないんだから、そこんとこ踏まえてくれないと無理ですよねぇ」
「そう!そうそう!なんかカラダ目的って丸わかりだし。ヤれりゃ誰でもいいんだよ、あーいう男は」
「…、」


