「ほんとに大丈夫?」
「……」
「なんか変だよ?」
暇さえあればみぃの家に転がり込んでいたけど、もしかしたらそれすらも迷惑だったのかもしれない。
みぃだってきっと、もっと自分の時間が欲しいに決まってる。
「だいじょーぶだって」
…うそ。
ほんとはかなりヘコんでるけど、自業自得でしかない。
ゆっくりと伸ばした手で、すべすべの頬を撫でる。「じゃあいいんだけど」と俺の手に擦り寄りながら微笑を浮かべたみぃが可愛くて可愛くて。
自然と顔が近づいていく――…
…って、今の俺、絶対酒くせーだろ。
口はダメだ。
自重しろ。
「……」
心の中で自分を律しながら、口に落とそうとしていた口付けを額にちゅっと落とした。
ぐわんぐわんする頭の中で、萩野ちゃんの声がリピートされる。
『一週間に一回?それでもちょっと多いかなぁ〜』
俺、一週間も耐えれんのか…。


