海に着くと、綺麗で穏やかな海原があった。
太陽に照らされて、キラキラしてる。
都会よりとは違って、ゴミも落ちてないし、
整備もされてる。
町内会の人でもやってんのかな??
砂浜を歩いていると、少し遠くに女の子が見えた。
少しずつ距離が近くなっていく。
風に揺られ、腰近くまである綺麗な黒髪が揺れていた。
女の子もこっちに気づき、振り返った。
「!」
虚ろで寂しげな綺麗なスカイブルーの瞳。
真っ白で透明感のある肌。
シンプルなTシャツに短パン。
短パンから伸びるスラッとした長い足。
すげー綺麗な子だなぁ〜。
「こんにちは!」
彼女からの第一声に、僕は、
「こ、こんにちは……」
とすごくキョドってしまった。
あの虚ろで寂しげな瞳はどこにもなくて、
満面の笑みが溢れていた。