(男性40才、会社員)

こんな話を聞いたことがあるだろうか。

男が道を歩いていると、とてもきれいな女がいた。その女が男に微笑んできた。男は嬉しくなり、初めてのナンパをした。

女は快く受け、男女の仲になった。

それから、子どももでき男は仕事にもせいをだした。幸せな生活を送った。

どうしてこんな話をするのか。

それは今また、同じ状況にあるからだ。18年前と同じ場所、同じ姿で女はそこにいた。

女はこちらにまだ気づいていない。

俺は今の生活に満足している。

だが、マンネリ感も感じている。

俺は足を踏み出すべきか。

踏み出せばまた昔と同じような体験をやり直せる。

それと同時に今いる妻と子供は消えてしまう。

そんな確信が心にある。

女が誰かに微笑まないか、不安なまま立ちすくんでいた。